ARIA 11巻 感想

2007年10月3日発売。
ARIA 11巻のざっくり感想です。

また、春が来ました。4年目突入です。

天賦の才を持つ天才に囲まれた人が、秀才となるまで努力する。
ないものはないと割り切り、自分に必要なものを足すために努力する
結果から見たら単純ですけど、メンタルの葛藤とか考えると、悶えます。
そんな晃さんの葛藤を、藍華が救っていたとは。覚えていないのは、ちょっぴり哀しいけど。

海との結婚。4年に1度のイベントなら、これまでなくてもしょうがない。
とても厳かな雰囲気が伝わりました。よいお祭り、というかもはや式典です。
あのすぐ抜けなくなる指輪は呪われてるんじゃないかと、一瞬思いました。
藍華はやっぱりアルでした。アリシアさんはどなたからもらったんですかねー。

摩訶不思議なケット・シー。これももう終わりですか。
七不思議をすべて体験することで、再び、そして最後のケット・シーとの邂逅
いつまでも「ここ」で一緒、と灯里が言ったのはよかったです。
一瞬また連れ去られてしまうかと。でもケット・シーはそんなこと一回もしませんでしたね。
灯里はたまたま縁があったんでしょうね。
最後の邂逅により、灯里がまた新たな決意をすることができました。
もらったペンダントがその決意を確かなものにしてくれるでしょう。

ついにアリスがミドルスクールを卒業。かわいい制服もう見れないんだなー。
そしてアテナ先輩が提案して、ピクニックへ。見習いから半人前への試験です。
道中の会話いいですね。その随所でみせる各先輩大好きオーラもよかったです。

終わってみたら、なんと!一人前に飛び級!!(史上初!)
さすがにびっくりした!!
「なにやってもうまくいくような」とかアリスが言ってたから、
むしろたしなめるほうかと思ってたもん。予想裏切られたよ!
アリスちゃん、まじで天才だったんだなぁ。
でも苦手と言っていた舟嘔も完璧で、努力もめっちゃしたんだろうな。
卒業して先輩たちと一緒に練習できる時間増えるとか言ってたんだけどなぁ。

協会も、期待を込めての大英断!!こういう決断ができる団体はすごいよ。
しかもアリシアさんが15歳で最年少記録だから、それと同等だしね。
過去にばかり囚われることなく、未来のためにする決断。

アリスの通り名は「黄昏の姫君(オレンジ・プリンセス)」。
他人がつけてもいいのね。そっちのほうがよい気もするよね。
未来への期待なのに黄昏はどうなんでしょうか(笑)素敵だけどね。
振り返ってみれば、表紙の大人っぽい感じの制服アリスが、いろいろ示していたのかもしれません。

最後はめっちゃ興奮しましたが、この11巻、「永遠」や「才能」が主題になってましたね。
特に、冒頭が天才に対する秀才だったのに対して、終わりが若き天才の物語だったから、
正直、灯里・藍華の心情が気になる。
その場では祝うけど、めっちゃもやもや溜まらない?ぼくの性格が悪いのはあるけど。
自分より優れた天才に、心からお祝いできているのなら、二人の心はほんとに清らか。
二人も、素敵な水先案内人に、なってほしいな。そう思わずにはいられない巻でした。

次回、最終巻です。どう物語が締まるのか、楽しみです。

(前:10巻感想

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